文章記述のポイント

勉強方法のポイント

鉄則1.文章記述は、自分の書いた文章を大切にすること。

模範解答を見ると、自分の解答より、よく見えます。
そこで、赤で模範解答を書き写す。そんな勉強をする人が多いです。無意味です。赤で書いても、テストのときに自分ではその文章を書けません。テストのときは、いつも自分の文章しか書けないのです。
模範解答は、参考です。覚えるものではありません。とにかく、自分の文章を大切にすること。自分の文章のどこを直せばよくなるか考え、自分の文章をきたえること。

鉄則2.文章記述は、先生に添削をうけること。

自分が書いた文章というのは、どこがよくないのか、自分ではわかりにくいものです。1人で練習するよりも、他者のアドバイスを受ける方が効率よく上達します。
まず書いてみて、自分で直してみて、そのあとで、誰かに読んでもらってください。他者のアドバイスを受けて下さい。
できれば、通っている塾の先生にお願いすること。ちゃんと自分なりに書いていけば、しっかり見てくれるはずです。

鉄則3.添削を受けたら、書きなおすこと。

先生が直してくれた答案は、自分で書きなおすこと。説明を聞いて、わかった気になって、自分で書き直しをしなければ、文章記述の力は上がりません。見てもらった先生の好意を、無にします。添削してもらったら、先生のアドバイスを自分なりに消化し、再度書き直し、再度先生に見てもらうこと。

内容についてのポイント

1.キーワードを使う。

 文章記述は、書く側から言うと、手間です。しかし、採点者側から言うと、はるかにもっと手間です。(いちど採点者になればわかります。記述の採点は、頭の中が破裂しそうになります。)
いいですか。採点者も、「採点を楽にしたい」と思っているのです。また、1人で採点せずに、数人で採点することも多いです。この場合、人によって基準が違うと問題になります。
そこで、文章記述には、キーワードが決められています。採点者間で、「この言葉が入っていたら○にしようぜ」と、あらかじめ打ち合わせています。逆に言えば、書く側は、「採点者は、何をキーワードとして求めているのか」考えてほしいのです。そうすれば、解答に直結します。

 例:ふりこのふれはばを大きくすると、最下点での速さが速くなるのはなぜですか。

 答:おもりの高さが高くなるから。

下線部がキーワードです。理科の学習で、「速さは高さで決まる」ことを習っているので、それをたずねているのです。「高さ」が書けなければ、その時点で×です。

2.問いと答えが対応した文章を書く。

「ちゃんと文章を読む」ということです。「あたりまえ」と思うかもしれませんが、皆さんの答案を見ると、文章をしっかり読まずに、問いと答えがずれた解答を書く人がとても多いです。「あなたの通っている小学校は、何小学校ですか?」と問われているのに、「6年生です」と答えるような答案がとても多いです。
少し力がいる文章記述ですが、例にします。
 
例:メダカの卵の直径は約1mm。人の卵子の直径は約0.1mmです。このように、ほ乳類は、それ以外の動物と比べて卵が小さくなっています。この理由を説明しなさい。
 
解答にいたるまでに、次のステップで考えます。
① 問いの文章をしぼって短くする。
この問いをしぼると、「なぜ、ほ乳類の卵は小さいか?」である。
② しぼった問いに、すなおに、短く答える。
「なぜ卵が小さいか?」それは、「卵の養分が少ないからだ」(第1の理由)
③ そうすると、「どうして養分が少ないんだ?」と問われそうだ。
「親が養分を与えるから」(第2の理由)となる。
④ 文章を、第2の理由→第1の理由の順に並べる。
答.親が養分を与えるため、卵の養分が少なくてすむから。(模範解答)

この記述の技術は、ポイントが2つ以上入った長めの記述、問いの意味がわかりにくい記述、を書くときには、とても有効です。
手順の整理
問いの意味をしぼって短くする→その問いに短く答える(第1の理由)→言葉が足らないと感じたら補足を加える(第2の理由)→第2の理由・第1の理由の順に、文章をまとめる。

3.書いたら読み返す

実際の入試では、解き直しの時間はほとんどありません。しかし、文章記述は、10秒程度でいいので、読み直すこと。むずかしい計算問題をせっかく解いて2点をかせいだのに、文章記述でしょうもないミスをして2点を失っていては受かるテストも受かりません。

◇読み返しポイント1

誤字・脱字。

採点すればわかりますが、点が取れない最大の原因は、誤字と脱字です。また、理由を問われているときは、文末を「~から。」と書くこと。また、文章の最後に、「。」(読点)をつけること。先生によっては、「文章が終わっていない」と、×にする人もいます。
◇読み返しポイント2

別の意味にとられないか、採点者の気持ちになって考える。

例:豆電球を明るくつけるには、どうすればいいですか?

誤答:かん電池を2個つなぐ。

 書いた本人は正しいと思っているでしょう。しかし採点者は、「ほお、並列に2個つなげばいいのかな?」と採点しながらつっこみを入れています。もちろん、
解答「かん電池を、直列に2個つなぐ」と書かないと×です。

対話だったら言い直せます。しかしテストは、書いて提出したら言い直せません。採点者が、「ん?別の意味にとれるぞ。」と思ったら、もう、赤信号が点滅しています。テストを提出する前に、簡単なミスは気づくこと。