やりたいこと①
以前、「やりたいことが2つある」と言いました。
その1つが、
勉強の手助けになる動画を作りたい
ということです。
どの単元にも、
ここを乗り越えられれば、後は何とかなる。
そんなコアがあります。
コアを押さえていれば、
「ああ、この単元は何とかなるよ」という安心感が持てます。
自分の知らない枝葉の部分が出て来ても、
「へえ、そうなんだ。勉強になったな。」と素直に受け入れられます。
コアが押さえきれていないと、
いくら枝葉の細かいことを覚えても、得意になった気がしないのです。
自信が持てないです。
その、コアな部分を、ちゃんと説明した授業動画を作りたいのです。
倉橋のもとには、質問や個別指導にくる子が多々います。
実は、みんな同じことを聞いてくるのです。
ずっと昔の受験生から、同じことばかり聞いてくるんです。
そこで、倉橋が説明すると、
ああ、そうなんだ、と理解してくれます。
塾で長時間勉強しているのに、なぜ、コアが理解できないのか?
それは、2つの理由があります。
理由1:塾のカリキュラムがそうなっているからです。
塾では、同じ単元を、何回も何回も繰り返して扱います。
それだけ繰り返せば、そのうち、コアの理解はできそうなものですが、
実際は、そううまくは行きません。
実は、コアの部分をちゃんと説明するのは、はじめの1回だけなんです。2回目以降は、コアの説明は、どうしても早口での説明になり、説明内容も端折りがちになります。
どうしてこういうことが起きるのかというと、
1つは、授業で使う教材がそうなっているからです。
2回目以降の説明をするときは、応用問題が入ったり、別の単元と抱き合わせになっていて、コアをゆっくり説明しなおす余裕がないのです。
2つは、コアを理解しているものがいるということです。
教室にコア(基本で重要なこと)が理解できている子と、理解できていない子が混ざっている場合、授業は、やりにくいです。講師は、両方の要求を満たさなければいけないので、コアをささっと扱って、枝葉となる応用問題も、扱うことになります。
1回目の授業でコアが理解できなかった子は、2回目の授業以降で、コアを理解するのは、なかなか難しいことになります。
倉橋は、あるとき、6年生の「月」の復習授業で、
一番理解度の低い子に焦点をあわせて授業をしたことがあります。
それが、最後のチャンスだと思ったからです。
理解している子にととっては、
「何を今更、こんなことを説明しているの?さっさと先を説明して。」と思っていたと思います。でも、口に出して言う子がいなくて助かりました。大人です。感謝。
できる子たちの痛い視線を浴びながら、無視して、コアの説明をゆっくりしました。
そのとき、ある男の子がしゃべった言葉を、今でも覚えています。
ああ〜。いま、はじめてわかった。
おれ、この中で、一番できないと思うけど、
いま、わかった。
各単元の第1回目の授業。
それが宝の授業です。
記録されることもなく、消え去ります。
全力で聴くこと。
理由2:講師力の差
ここは、語ることではないのですが、自分のブログなので、語ります。
理科は、講師力が人によってずいぶん違います。
倉橋は、最初、国語の教師として塾の世界に入りました。
理科は、苦手でした。
「理科の講師がいないから、お前やれ!」と命じられたときは、
すっごく嫌でした。
最初のころは、ほんとうに下手な、つまらない授業をしていました。
やりながら、自分でもわかりました。
今でこそ、偉そうに授業をしていますが、
最初は、ひどかったです。
とうぜん、担当させられたクラスは、一番、下のレベルのクラスでした。
わかりにくくて、つまらない授業を、受けさせられた当時の教え子たち。
本当に、申し訳ないことをしました。
塾は、これをシステムとして行っています。
当時の倉橋のように、
「何を伝えたいか」も意識できない下手な授業しかできない講師も、
先生として、使っていくしかありません。
担当クラスは、下のレベルの子たちになります。
悪循環。
(ひどいことを書いていますね。ごめんなさい。)
・・・・・・
うまくコアの部分がつかまえられなかった子が、
何度もそれを見て勉強できる。
そんな動画を作っておけば、救われる子もいる
と思っています。
理科では、
豆電球、月、ものの溶け方、運動、力学、地層などの単元で、
苦しむ子が多いです。
まず、そのあたりを作りたいです。
本当は、もう1つ、やりたいことがあります。
こちらは、もっとやりたいことです。
次の機会に説明します。
コメント
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いつもお世話になります。
電流の動画がとてもわかりやすかったので、次回は是非、手こずる子が多い(うちの子だけですかねぇ?)てこをお願いします。
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退院されていきなり、ハードな授業になってしまったようですが
先生、お体の調子は大丈夫ですか?
でも、このブログを見て、先生の教室に対する情熱のすごさを
感じ、「先生は、すごい!」です。
先生の挙げられた単元は、すべて苦手に入りそうです。
是非、よろしくお願いします。
子供は毎回教室を楽しみにしています。頑張ってください!
でも、本当に調子が悪いときは、ゆっくり休んでくださいね。。。