やりたいこと②

明日は、医者の日です。
退院後、1週間です。結果がいいことを願っています。
先日、やりたいことが2つあると言いました。
その2つ目です。

自分が培っていた理科実験の技術を、
各家庭と、学習塾に還元できないか。
ということです。

本屋さんに行くと、
理科の実験を紹介した本がたくさん並んでいます。
立ち読みしていると、楽しそうです。

「自分の子は、理科好きになってほしい」
そんな純粋な気持ちで、買っていかれる方も多いと思います。

でも、実際にその実験を、やった方がどの程度いるんだろう?

倉橋は、実験教室を立ち上げようと思ったとき、
奥さんにも、「実験教室をつくりたい」と伝えました。

最初のイベント実験を考え、
イベントのできる場所を探しまわりました。
結局、名古屋市内では、多くの場所で断られ、長久手の花屋さんのはなれと、長久手の文化の家でイベントを行いました。

このころ、
倉橋は、イベントの実験以外の実験は、
ほとんどできませんでした。

実験の本は、大量に持っていました。
本屋さんで購入できる本は、ほとんど買っていました。

あと、お世話になったのが、図書館。
名古屋市図書館、愛知県図書館、岐阜の図書館にも行っていました。

「毎日、1つずつ実験をして、実験に慣れるぞ」

そう決意するのですが、
どの実験も、材料集めが大変です。
そのうち、嫌になってきます。

また、実際にやってみても、
ほとんどの実験が、本で書いてあるようにうまく行きません。

「実験教室を作りたいです」
そういって会場探しをしながら、家に戻ってくると、小学校の低学年向きの実験もうまくできない。

スライムとか、今では、夏の実験教室でもやっていますが、
4年ほど前は、何度やっても、ベトベトしたこんにゃくのようなものしかできませんでした。

話がずれました。

倉橋は、
世に出回っている実験本と、各家庭との間が、
大きく離れていると感じています。

敷居が高すぎる。
そう思っています。

「やってみよう」と、ほんでは威勢良く書いてありますが、
実際は、ほとんどの方ができないのではないかと思います。

倉橋は、中日新聞の「こどもウィークリー」の理科ワンダーランドで、隔月で文章を書いていますが、編集会議には、倉橋以外にも、多くの方が来られます。
そのときも、
「○○を、やってみよう」
「△△を、考えてみよう」
とまとめておけば、いいんじゃないの?

そう言う意見がよく出ます。

なんか、すごく違和感があります。

「○○を、やってみる」
「△△を、考える」
そこが一番、たいへんな所じゃないのか、壁なんじゃないのか、
そう思うし、そう言います。

少なくとも倉橋は、実験教室を始めるとき、
膨大な本を買って、毎週図書館に通って、それでも、小学校低学年用の実験ができませんでした。

倉橋が、意志が弱く、能力が足らなかったためかもしれません。
でも、自分と同じくらい、意志が弱く、能力の足らない方もおられると思います。
その中で、倉橋と同じように、
子どもに、もっと理科を楽しんで勉強してほしいという願いを持っている方もおられると思います。

そういう方に向けて、
自分の培って来た実験の技術を還元できないかなと考えています。

やってみよう
そう思った方に、最初の敷居を低くするものが提供できないかと思っています。

・まず、その実験は、何を目標にしているのか明白にする。
・お店を何軒もはしごして材料を揃えなくてもいいように、材料を一式まとめておく。
・倉橋が見本を見せる。
そのあたりを満たす教材を作りたいです。

サイエンスラボに来てくれれば、自分が、授業で伝えます。
でも、来られない人もいます。
距離の問題。習い事の問題。
倉橋がカバーできる人数的限界の問題があります。

それに、
こんなことをいうのは怒られるかもしれませんが、
倉橋は、自分の子の学習を、あまり他者(先生)任せにしてはいけないと思っています。

親は塾(時には学校)を選ぶことはできますが、
先生を選ぶことはできません。

結果を背負っていくのは、
まず、本人であり、次に親であるように思います。

あと、倉橋の技術を、塾に還元できないかと思っています。

塾は、多いです。
そしてほとんどの塾で、理科が教えられています。

授業が盛り上がっているのは、
一部の中学受験塾以外、皆無に近いです。

倉橋も、
中学受験のクラスは、それなりに盛り上がって授業をしていました。
でも、受験以外のクラスの理科は、盛り上がりませんでした。

いや、毎回、実験道具を持っていったり、実物の生物を持っていったりしていたので、たぶん、平均よりは、盛り上がっていました。
でも、それは自分の力ではなく、道具の力でした。

ほとんどの先生は、実験の準備も、生物の確保もできないまま、テキストを持って授業にのぞんでいると思います。

先生自身も、
「ああ、理科の授業はいやだなあ」と思っていると思います。
生徒も、「楽しくないな」と思っていると思います。
部屋の中で、つらい時間が流れているのは、
お互いにとって幸せではありません。

だから、
倉橋が実験教室で学んできたこと。
授業の組み立て。
実験の方法やコツ。
これらを、実際の授業動画とともに外に出せば、
活用できる先生も多いと思います。
その結果、理科の勉強が楽しくなれば、
子どもや保護者の幸せにもつながると思います。

倉橋が構築して来た実験や授業の流れも、
過去のいろいろな方の努力を参考にさせていただき、活用させてもらったものです。
まあ、盗んだとも言えます。

完全オリジナルもいくつかありますが、
そうでない部分もあります。

それでいいと思っています。

スチーブ・ジョブズも、何も無いところから次々に革新的な製品を作ったのではないです。
他のいいところを盗んでそれを組み合わせて、アップルの製品を作ったと言います。
それでいいと思います。

だから、倉橋の授業も、他塾の理科の先生が盗んでくれれば、結果、子どもと保護者の幸せに還元できるのだと思います。

こういうことを書くと、
あれ?
倉橋は、病気で入院して、自分の死期を悟ったのか?
倉橋は、変な宗教に影響されたのか?
なんて、心配されるかもしれません。

ううん。
違います。

死期は悟っていません。
まだまだ生きていると思います。

宗教も、違うと思います。

最近、
自分の中で、「これって、本当のことだな」と確信したことが1つあるんです。

その確信に沿うと、自分が培って来たものを、各家庭と塾に還元した方がいいという結論になるんです。

「本当のこと」については、
また、書きます。

おやすみなさい。


コメント

  • 倉橋先生、本当に先生に出会えてよかったです。
    先生が、初めは国語を教えられていた事や、今回のブログの理科の実験に
    ついては、衝撃的な話です。

    よく、先生は「誰でも、何度もやればできるようになるよ」と言われていた
    のは、そういう事だったんですね!

    確かに、家でやる実験は、大変です。
    材料を揃えることから、実験から何が伝えたかったのか、やっただけでは
    「本の書いてあるとおりになっただけ」で、先生の授業を受けて、初めて
    「あ~そういう事が言いたかった実験だったのか~」なんて、納得していました。

    先生なら、先生のお人柄で上手く回っていくような気がしますよ!

    先生の死期が近づいたとか、宗教の事とか、先生は面白すぎます!
    何か、お役に立てればと思いますが、心からの応援しかできませんが
    頑張ってください!!



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