本当のこと

最近、毎日ブログの更新をしています。

たまにブログを書こうとすると、「どっこらしょ」と重い腰を持上げなくちゃいけなくて、たいへんです。

毎日書いていれば、
朝起きて、歯磨きするみたいに、
あたりまえのことになって大変じゃなくなるようになるのではないか?
うちの奥さんみたいに、習慣化して毎日書くことができるんじゃないか。

そんなことを思って、続けて書いています。

前回、「本当のこと」について書きました。

本当のこととは、

「出し惜しみしてはいけない」

ということです。

自分の価値基準に、この考えがあります。

河合塾で、大量の問題をつくっているときに、
よく感じました。
「よく、そんなに次から次へとアイデアが出るね」
と言われました。
自分でもよく出るなあと思っていました。

でも、自分には、ストックがないんです。

いつも、テストを作る前は、頭の中が空っぽなんです。
何も思いつかない!

でも、無理矢理作り始めると、
設問同士が有機的につながって来て動いてくるんです。
どんどん作文が面白くなって来て、寝る間も惜しくなって、
ついにフィナーレ(完成)。

すると、頭の中のものが全部出てしまって、
ああ、何も残っていない。
そんな感じになります。

ときどき、アイデアがいくつか出るとき、
このアイデアは、別のテストにとっておこう
なんて、せこいことを考えることがあります。

すると、作っているテストも、なんだか面白くなくなって、とっておいたアイデアも、後で見直すと、くすんでしまっている。

作家の保坂和志(ちょっとマイナー)も、同じことを言っていて、
「そうだそうだ」と同感したことがあります。

あと、例は思い出せませんが、
「これは、自分が努力して得た大切な技術だ。他の人に知られないようにしよう。」
みたいに思ったことがあったんです。
でも、ちょっと後になると、自分が大切だと思っていたことが、やはりくすんで見えて来たことがあります。

たぶん、自分が持てる量に限界があるんだと思います。

今持っているものを、はーい!って他の人に渡せば、自分の手が空いて、また違ういいものが手に入るように思います。
大切だからといって持っていると、もっといいものが手に入らないし、大切なものも、くすんで来てしまう。
そんな風に思います。

実験教室を作って3年目にして、
カリキュラムがほぼ完成しました。
膨大なエネルギーをかけて完成しました。

あと、どうするんだろう?
そう思ったとき、
ああ、このカリキュラムを、多少のマイナーチェンジしながら、大事大事と抱えてやっていくのかな?
と思ちゃったのです。

なんか、違うぞ。

それしたら、もう、何も入ってこなくなるし、大切なカリキュラム自体もくすんでくるぞ。

そう思うと、
ああ、これは公開の方向に持っていくしかなさそうだ。

そう考えたのでした。

明日の準備がまだなので、寝ます。
おやすみなさい。


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