物理や化学を得意にする方法(中編)

物理や化学の授業をしていて、
この単元を得意にできる子と、できない子の分かれ道は、ここだ。
そう感じる場所があります。

例えば、ものの溶け方の単元で、

40度の水100gにホウ酸は15gまで溶けます。40度の水200gにホウ酸は何gまで溶けますか?

この問題は、たぶんほとんどの子が解けます。
水が100gから200gに2倍になったので、解ける量も2倍になるので30gだ。

使っている規則は、
水の量と解ける量が比例するということです。

しかし、この理科的規則は、こどもに説明すると、まず全員、「あったりまえじゃん」という反応をします。

単元の基礎概念は、全員、理解できています。

しかし、

40度の水100gにホウ酸は15gまで溶けます。40度の水80gにホウ酸は何gまで溶けますか?

この問題になると、急に、妙な空気が流れ始めます。
「全然、わからない。」
そう言い始める子が出始めます。

「100gが80gになるんだから0.8倍じゃん。だから15gの0.8倍の12gとけるよ。あたりまえじゃん。」

そう言う子もいます。
その子は、その単元はできるようになります。

でも、
「0.8倍」と言われても、「ああ!そうか!」とならない子がかなりいます。硬い表情のまま押し黙る子が出てきます。
この子たちは、ちょっとまずいです。

自分も説明しなきゃいけないので、
100gが200gになると、200÷100=2(倍)でしょう。だから、100gが80gになると、80÷100=0.8(倍)です。
そう説明します。

すると、ちょっとまずい子たちは、硬い表情のまま、80÷100を、丁寧に筆算で計算し始めます。
えっ!
暗算でやればいいのですが・・・と思います。

理科の計算は、ほとんどすべて比です。
倍数の計算とも言えます。

基準の数値(ここでは、100gの水にホウ酸が15gまでとける)と比べ、問いの数値が何倍になっているかに注目して解いていきます。

倉橋は、
物理化学で得点できないのは、
計算力の弱さ
に起因する場合があると思っています。

とくに、
極端に弱い場合は、計算力の弱さが原因です。
断言します。

2つの条件を比較して、
「ああ、基準のだいたい何倍ね!」
という感覚が弱い。

周りから見ると、その単元の基礎がわかっていないように見えます。
しかし、よくよく見ると、計算力が弱くて、
解答への筋道が見えていない。
だから、手が止まっている。

そんなことが多々あります。

では、どうすればいいか?

計算練習をすること。

そう思います。

個人的には、暗算の練習が大切だと思います。

ただ、算数の先生は暗算の練習を奨励するかしないかわかりません。
理科と算数で矛盾すると、子どもが混乱します。

算数の先生が指示する計算を、しっかりすればいいと思います。

大切なのは、計算問題の内容ではありません。
制限時間を決めて、集中して、できるだけ早く、
正確な計算をすることです。

毎朝、車のナンバーの数字を、足したり引いたりしていたら、
急に算数や数学ができるようになる。
そんな例もあります。
私の大学の同級生も、その計算練習で数学ができるようになったと言っていました。

制限時間を決めて、集中して、できるだけ早く、正確な計算をする。
朝食前の、一番頭が動くときに10分と決めてやるといいと思います。

大切なことですが、
この地道な努力を、
楽しんでやれるように工夫しましょう。

苦しいな。つまんないな。
そう思っていると、続きません。
大人だって続きません。

ゲーム的要素やご褒美を入れたいです。
たとえば、毎朝の計算練習がちゃんとできたら、
カレンダーにシールを貼る。
シールが10枚たまったら、
好きなショートケーキを食べることができる。
とか。

大人でも、今日の仕事が終わったら、
帰ってビールをキュキューっと飲むぞ!
これが終わったら、あのTVドラマを見るぞ!
そう密かに思っているから、つらくても、元気が出るんです。
子どもも同じです。

とにかく、計算力の弱さは、
理科にも、大きなダメージを与えます。

計算練習を、
楽しくしましょう。

本当は、もっと違うことを話そうと思ったのですが、
計算の話になりました。

次回は、
物理化学を得意にする王道の話をします。
倉橋は、これをやって、得意になりました。

今日も、来てくれてありがとうございます。
寝ます。


コメント

  • 先生、すっかりごぶさたしております!
    お体を悪くされていたとのことを知り、少なからずショックを受けました。
    くれぐれもお大事になさってくださいね。

    計算力の弱さが理科へのダメージ……ホントですね。
    国語を教えている私も、「主語・述語のととのった短文を書けないから、理科や社会の記述問題に対応できない」「助詞を読み飛ばすから、算数の文章題を正しく理解できない」という、「基礎的な国語力の弱さが、ほかの教科へのダメージ」例に出会うことがあります。
    これが飛躍して「ウチの子は、国語ができないから、どの教科もできない!」というお母様の嘆きになってしまうと、この前の記事のようなあやまちになってしまうので、気をつけて対処していきたいものです。
    だいじょうぶですよ~、ちょっとくらい国語ができなくても、ほかの教科ができるお子様は、いっぱいいらっしゃいますよ~

    先生、近々、娘を連れて、サイエンス・ラボにおじゃましますから、だっこしてくださいね!
    おかげさまで、娘は今日で生後3ヶ月になりました☆







  • こんにちは
    無事に赤ちゃんが生まれて、無事育って、なによりです。

    どうぞ、また寄って下さい。
    教室も自由に使って下さい。

    体をこわして、
    何でも自分でやろうとするのをやめようと思います。

    人の助けを借りて、自分は自分しかできないことに力を注ごうと思います。



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